消費者目線で考える「クーポン」の存在

消費者側はクーポンをどう捉えているのでしょうか。

 

サロン経営をしている人、目指している人の中でも忘れがちになるのは、サロンが利益を上げることを妨げる「ライバル」が何か、という点です。

サロンが利益を上げることができないのは、競合他社……同じように脱毛を行うエステサロン、近くのエステサロンがあるからだ。このように考えてしまう人がいます。

しかし、実際には消費者は、エステに行く(通う)ことと、ヘアサロンに行くこと、マッサージを受けに行くこと、習い事をすること、美味しいディナーに行くこと、カラーコンタクトを買うことなどを天秤にかけています。

消費者が持つ財布はいくつもあるのではなく、一つです。その一つの財布からお金が支払われるので、「私のお金を支払うのに相応しいのはどれか」という選択肢に入り、また選ばれなければなりません。「ライバル」は消費者が興味を持つこと全てと言えます。

 

財布は一つなので、できるだけ無駄遣いはしたくないと考えるのが普通です。

割引やキャンペーンがあれば、選択肢に上がりやすいと言えるでしょう。ですから、消費者目線でのクーポンやキャンペーンの存在は、有難いものと言えます。

しかし、それは消費者に興味を持ってもらい、どの店舗に行くか迷う段階で初めて効果を発揮します。まずは消費者に興味を持ってもらうところからであり、そこが最も重要なポイントなります。

これから脱毛を打ち出していきたい、導入したいと思っているサロンのオーナーさんは、キャンペーンやクーポンを打ち出す前に「脱毛が何故必要なのか」ということを訴求することを優先すべきでしょう。

特に、メインがボディやフェイシャルで脱毛を新たに取り入れるという場合は、店内やウェブサイト内で脱毛の魅力を既存の利用者に訴求することが可能なので、これを使わない手はありません。