消費者目線で考える「クーポン」の存在
消費者側はクーポンをどう捉えているのでしょうか。
サロン経営をしている人、目指している人の中でも忘れがちになるのは、サロンが利益を上げることを妨げる「ライバル」が何か、という点です。
サロンが利益を上げることができないのは、競合他社……同じように脱毛を行うエステサロン、近くのエステサロンがあるからだ。このように考えてしまう人がいます。
しかし、実際には消費者は、エステに行く(通う)ことと、ヘアサロンに行くこと、マッサージを受けに行くこと、習い事をすること、美味しいディナーに行くこと、カラーコンタクトを買うことなどを天秤にかけています。
消費者が持つ財布はいくつもあるのではなく、一つです。その一つの財布からお金が支払われるので、「私のお金を支払うのに相応しいのはどれか」という選択肢に入り、また選ばれなければなりません。「ライバル」は消費者が興味を持つこと全てと言えます。
財布は一つなので、できるだけ無駄遣いはしたくないと考えるのが普通です。
割引やキャンペーンがあれば、選択肢に上がりやすいと言えるでしょう。ですから、消費者目線でのクーポンやキャンペーンの存在は、有難いものと言えます。
しかし、それは消費者に興味を持ってもらい、どの店舗に行くか迷う段階で初めて効果を発揮します。まずは消費者に興味を持ってもらうところからであり、そこが最も重要なポイントなります。
これから脱毛を打ち出していきたい、導入したいと思っているサロンのオーナーさんは、キャンペーンやクーポンを打ち出す前に「脱毛が何故必要なのか」ということを訴求することを優先すべきでしょう。
特に、メインがボディやフェイシャルで脱毛を新たに取り入れるという場合は、店内やウェブサイト内で脱毛の魅力を既存の利用者に訴求することが可能なので、これを使わない手はありません。
約1割の生き残る店舗がしていること
実際に生き残っている1割の店舗はどんなことをしているのでしょうか。
同じようなエリアで、同じような時期に開店したとしても1店舗は生き残り、1店舗は店じまいしてしまった、なんていうことはよくあります。
生き残った店舗というのは、お客さんがファンとなり定期的に通ってくれるサロンです。対して、閉店してしまったサロンは常に初体験の人がメインで、ファンとなってくれる人数が全く伸びていないのです。
この差には先ほどの3つのことが関わってきます。
大きな収入は望まず、まずは地道に知名度を上げることを重視する。
また、サロンで提供する施術については常に最新で、効果の実感できる技術力、工夫をしていきます。
これができるサロンが生き残りができるサロンであり、そうしたサロンは須らく利用者に愛されるサロンとなります。
約9割の店舗がつぶれる、という厳しい現実
まず知っておいて欲しいのは、日本にあるエステサロンの約9割が個人経営のサロンであること。
そして毎年多くのサロンが生まれ、その内1年で50%程度、3年で90%程度の店舗が店を閉めているということ。
それだけエステサロン経営というのは、大変厳しい道だということを知っておいてください。
だからと言って、サロンに全く夢がないのか、と言えばそうではありません。
最近では女性はもちろん、男性も美しくなること、アンチエイジングには強い興味を持っています。
こうした願望を叶える場所といえば、やはりエステサロンなので需要はある業界なのです。しかしながら、全てのサロンが成功するわけではない。この成功するサロンと失敗するサロンの境目にはいったい何があるのでしょうか。そこには大きく分けて3つのことがあると思います。
大きな結果を望みすぎないこと。
一国一城の主となると、それだけで自分の人生は順風満帆になった気がします。しかしながら、実際には入用は多く、収入は少ないという状況が長く続きます。初めから多くの収入が入るという夢は早々に捨てるべきです。
広告費をかけすぎること。
知名度の低さはイコール収入の低さです。みな、名の通ったサロンに通いたいと思うからです。これは無名のサロンでは、本当に効果があるのか、トラブルがあったときに対処してもらえるのかと言った消費者心理からきています。それをフォローするために、多くのサロンがネット広告や地域の無料情報誌に広告費をかけて出稿します。確かに、知名度を上げる努力は必要です。しかし、収入に見合わない広告費の支出は自分の首を絞めるだけです。適切な広告料を知り、できるだけ長く人々の目に触れる努力が必要です。
最近の流行を知り、自分の技術力を信じることです。
ファッションや食べ物に流行があるように、キレイにも流行があります。アンチエイジングやダイエットにも流行があります。こうした流行には常にアンテナを張り、その時々に消費者に響く仕掛けをしていくことは効果的です。しかし、その根底には自分だけの魅力……例えば技術力や施術内容に対する絶対的な自信が必要です。他のサロンやエステティシャンで代替えできるもの、では人はあなたについてこないのです。周りと比べて、突出するもの、個性あふれるものを持っていることは、流行を追うことよりも更に大切なことです。
この三つができているかが、生き残りができるサロンかどうかの境目となります。
失敗しないサロン経営のために
サロンを経営する、ということは少々古風な言い方をすれば、自分の城を持つようなものです。自分の城だから、当然作るのは自分の財産です。
財産費やしたものを活かせるか、また潰してしまうのかというのは、自分の判断で決まります。
サロン経営を始める多くの人が、自分のサロンがつぶれるなんて思わずに始めます。
しかし実際には厳しい現実が経営者には突き付けられます。
このブログでは、業務用脱毛機の選び方や経営失敗しないための方法などを紹介します。
お楽しみに!!