約9割の店舗がつぶれる、という厳しい現実

まず知っておいて欲しいのは、日本にあるエステサロンの約9割が個人経営のサロンであること。

そして毎年多くのサロンが生まれ、その内1年で50%程度、3年で90%程度の店舗が店を閉めているということ。

それだけエステサロン経営というのは、大変厳しい道だということを知っておいてください。

だからと言って、サロンに全く夢がないのか、と言えばそうではありません。

最近では女性はもちろん、男性も美しくなること、アンチエイジングには強い興味を持っています。

こうした願望を叶える場所といえば、やはりエステサロンなので需要はある業界なのです。しかしながら、全てのサロンが成功するわけではない。この成功するサロンと失敗するサロンの境目にはいったい何があるのでしょうか。そこには大きく分けて3つのことがあると思います。

大きな結果を望みすぎないこと。

一国一城の主となると、それだけで自分の人生は順風満帆になった気がします。しかしながら、実際には入用は多く、収入は少ないという状況が長く続きます。初めから多くの収入が入るという夢は早々に捨てるべきです。

 

広告費をかけすぎること。

知名度の低さはイコール収入の低さです。みな、名の通ったサロンに通いたいと思うからです。これは無名のサロンでは、本当に効果があるのか、トラブルがあったときに対処してもらえるのかと言った消費者心理からきています。それをフォローするために、多くのサロンがネット広告や地域の無料情報誌に広告費をかけて出稿します。確かに、知名度を上げる努力は必要です。しかし、収入に見合わない広告費の支出は自分の首を絞めるだけです。適切な広告料を知り、できるだけ長く人々の目に触れる努力が必要です。

 

 

最近の流行を知り、自分の技術力を信じることです。

ファッションや食べ物に流行があるように、キレイにも流行があります。アンチエイジングやダイエットにも流行があります。こうした流行には常にアンテナを張り、その時々に消費者に響く仕掛けをしていくことは効果的です。しかし、その根底には自分だけの魅力……例えば技術力や施術内容に対する絶対的な自信が必要です。他のサロンやエステティシャンで代替えできるもの、では人はあなたについてこないのです。周りと比べて、突出するもの、個性あふれるものを持っていることは、流行を追うことよりも更に大切なことです。

この三つができているかが、生き残りができるサロンかどうかの境目となります。